ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

二〇二一ログ

べつに夜型じゃなかったっぽい

このごろラジオ体操の放送より早く目が覚める。実家では、正午まで寝ているのが標準だったのに。体質上どうしても起きられないわけじゃなかったのか。家の人たちが早寝早起きだから、自然とピークシフトを実践していただけかもしれない。「顔を合わせたくない」なんて意識はなかったけれど、他人がそこにあれば社会性を発揮せざるをえなくなるので。じゃあ顔を合わせたくなかったんじゃん。夜が好きだといいつづけてきたわりに、いまはそうでもない。私がほんとうに好きなのは、静けさと冷たい大気、頭の冴えわたる感覚だったんだ。だったら朝をその機会にしたほうがよい。デニーズが空いているから。

書きとめなかった思考も感情も忘れてしまう

私は今年のオリンピック・パラリンピックの開催強行に驚き呆れ疲れきっていた。おしまいのへこみかたをしていた。この国で生きのびられる気がしなかった、というより、こんなところにいながらなんともおもわず生きのびられることが、よいことであるとおもえなかった。そんな記憶がある。しかし当時を顧みたところで、同じ感情を追体験することはできない。肉体をながらえさせるために、脳みそは忘れるようにできている。忘れてもかまわないから、思い出すために、なかったことには決してしないために、書きとめる。読み返す。

自分の書くものが好きだ

私は私の書くものがいちばん好きだ。ただし、みずから書いたものを読み返したところで、未知との遭遇は期待できない。三、四年前くらいのならどうかなってひっぱりだしてみても、いまいましいほどの同一性と連続性にあきあきする。それにしても好きだ。

ひとり暮らしは健康によい

実家を出て、生活空間のなかに他人がいつもいるだけで強いストレスを感じる体質なのだとはっきり自覚した。持ちものが増えるのをいやがる人、受けとれる音や光やにおいの上限が周囲より低い人、予定が狂ったときに「なぜ? ヴァー!」と目を白黒させる人には、ひとり暮らしをおすすめします。自身の生活(活動時間も、食事も、部屋の内容物および配置も、会話をするかしないかも、服を着るか着ないかも、「からだにわるいこと」も、経済面も)をすっかり自身の管理下におくことは、精神衛生にすこぶるよい。世界はそれを自由と呼ぶんだぜ。生きた心地がする。ひとり暮らしは健康によい。今年やってみて、いちばんよかったこと。

ふたり暮らしに関心がある

いっぽう、他県に就職した最愛の宇宙人とは同居してみたいと考えてもいる。毎月毎月、新幹線と在来線を乗り継いで南関東まで来てもらって、数日でまた帰ってゆくのを見送って、いよいよ「一ヶ月へろへろになって働いて、いっしょにいられるのは数日ってなんなん?」という気分に陥った。機会損失も甚だしい。そこで、具体的な計画はまだないが、「それぞれの個室があればいけるんじゃね?」という思いつきのもと、自身のだらしない点やこだわりの強い点を電話にて事前に申告しあったりしている。私が「問題は、家に他人がいることに対してどれだけストレスを感じるかなんだけど」と言ったとき、「だったら無理だよ」とか「俺のこときらいなの?」とか答えてこなかったので、「いけるんじゃね?」と見ている。やってみて、いやになったらやめればいいだけだし。

勉強をすると安心する

ITパスポートと日商簿記3級を取得した。難関資格というわけではないけれど、目標を立て、計画を立て、働きながら達成するという経験は収穫になった。知らなかったことを知って、知らないことがもっと増えたのもおもしろい。勉強をしているあいだも、生きた心地がする時間のひとつだ。たぶん私は宿題を出されるのが好きなのだ。もうおとなだから、次の宿題も自力で用意しないと。

同じ最愛の他人と五年つきあいつづけるより、同じ会社に一年つとめつづけるほうが難しい

ひとりと交際するあいだに、私は大学を出て、三度の就職をした。いやになったらやめるというだけのことをくりかえすうち、三社目に勤めていた。最愛の宇宙人のことは、いやになったためしがないのでつづいている。

ともだちはだいじ

私が「どうかしてるぜ! クソファック!」とバチギレたときに、おなじく怒っている他人があることの、どれほど心強いことか。私のためにそうしているのではないから礼を述べはしないが、憂き世をサバイブする戦友各位、こころより愛のあいさつを申し上げます。くる年も、あなたがあなたでありますことを。

二〇二二年にしたいこと

  • ピアノの弾き語りをはじめる
  • ピアノの連弾もする
  • ベースをまともに練習する
  • TOEICのスコアを更新する
  • 趣味を(一円でもいいから)お金にする
  • ひらログを電子書籍にまとめる
  • LINEスタンプをリリースする
  • 引越しの資金を用意する
  • ずっと奥にある「彼女いたことないコンプレックス」を解剖し、剥製にし、別れを告げ、墓を建てるつもりで文章を書く
  • 書くことをやめない
  • 大学の恩師に連絡する
  • 生きのびる

二〇二一年に書いたもの