ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

オント

ここに書きつけてゆくわが思想めいたものの、ほとんどは産まれたてです。ひらめいたときに書くか、書いているときにひらめくかしています。文字を覚えるより早くから私の芯に根づいている性癖といえば、「指図されるのがきらいだ」くらいです(好きなタイプ…

感じやすい人

母によると、幼い私は「極端に死をおそれていた」そうです。それは自身の記憶にないほど遠い昔の話ですが、小学生のころ、私はなにかの病気ではないかとおびえていたことと、大人になりたくなくて泣いていたこと、中学生になってから、ふくれあがるからだが…

官能ジャズ

レッスンにてエヴァンスのワルツを弾いたところ、「若いね」「色気がない」「それじゃマーチよ」と先生はさんざんほんとうのことをおっしゃって笑われました。表現者を形容する場合、「若い」とは、実年齢をさして言うものを除き、からかいか、せいぜい免罪…

トーク・アバウト・ナッシング

「彼氏いるんですか?」と、「きれいなおねえさんが好き」と述べたばかりの私にたずねたこの人は、さっきの「好き」を「そういう好き」ではないと受け取ったようだけれど、「そういう好き」ならばそれが双方向のものであるという確信を得るまでひた隠しに隠…

水底のおしゃべり

自分の声は「浮いている」というよりむしろ沈殿している、と、女の子と話しながらしょっちゅう感じます。透きとおっていたり、熱っぽかったりする、多彩な高い声を聞き、私がきまって想起するのは、かわいらしい手毬麩です。汁椀の底から見上げる気分でしゃ…

知らないくせに

「子どもを持たないものが子育てに口を出すな」といったふうに、経験したことのないことがらについて語るな、という主張を聞くことはめずらしくありません。しかし、経験の有無と、語ることの是非とはまったくの別物であると私は考えます。 上述の命題を真と…

われ、あり

「多様性」の一語は、私の観測するかぎりでは、自身や多数派とはことなるところに所属する人々を認めよう、というほどの意味のなかに押し込められています。就職活動の前線にて、「外国人」や「障碍者」が、言うなれば「わが社の多様性を証明するもの」とし…