2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
この歳になっても古びた高校の校舎にいまだ足を運ぶ最後の目的は、浮世離れした恩師の住む英語科準備室を訪れることなのですが、担任だったその先生が私に「きみは高校生らしくないね。友達としゃべってもつまらないでしょう」と言ったのも、その部屋でした…
説明会で知りあった留学経験者が聞かせてくれました。「日本が好きで、日本人も好きってよくしてくれる人がいるけれど、それって私のことではないよなって」。私はうなずくばかりでした。ちょうど、くりかえされる「外国籍の方も活躍しています」にあきあき…
「変わっているね」と聞かされたときの釈然としない気持ちがどこからくるのか、その答えを、いま掴みかけています。このことばを与えられるのが不服というより、ごくふつうの私にはただ不可解なのです。他の「変わった人」たちと話してみてもやはり、相手に…
服に着られては不格好、着こなしてみせるのだ、と張り切って背すじを伸ばしてみれば、リクルートスーツも悪くないものです。しぐさや話しぶりににじみ出るその人の色が際立つから、似通った服装をさせるのにも意味はあるのでしょう。ただし、ベージュとブラ…
春はあけぼのではなく、女の敵は女ではなく、受験は団体戦ではなかったうえに、両親を見たところ結婚は人生の墓場ではなさそうだから、ちらほらと聞こえる「就活は恋愛のようなもの」というのも、あてにならないような気がしています。このことばからは、資…
「あなたは宇宙人ですね」と告げられたことのある地球生まれ地球育ちの人が、どれほどいるものか定かではありませんけれど、私にはその経験が途中で数えるのをやめたくらいにはあり、また私のご近所の星から落ちてきたであろう宇宙人も何人か知っています。 …