ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

生きている

病状は一進一退、されどゆるやかに快方へ向かっている。年末あたりから、ようやくそのような実感をもちはじめ、からだはあいかわらず操縦しづらいものの、こころもちは安定している。むろん、転職活動がはかどらないことに対する焦りはたえずつきまとうし、…

遅まきの反抗期

今年、十二支の三周目に突入する「もういい歳」の私がいまさら家族を悪しざまに言うのは、逆説的ながら、そのことに罪の意識を感じるためでもある。「出てゆきたい」と口にするとき、棘をまきちらしているという不愉快な自覚がある。これは不健康な状態では…

友情の不成立

男女の友情は成立しうるか──この問いに「はい」と答えねば私は友人を失う。「男女の」は「恋愛対象となりうる性別間における」の粗末な翻訳、短縮表現であろう。バイセクシャルの私は男とも女とも友情を築けない、というのは奇妙な話だ。 ただし、人間を男/…

テレビ

一年のうちでいちばん好きな時期は年の瀬で、年の瀬を破りにおとずれる年明けがいちばんきらいだ、とずっと思っていた。ところが、二〇二〇年はそうでもないな、と感じてこれを書いている。きのうも妹と「年末年始感ないね」と言いあった。私たちはもう、両…

サボテン

自宅の近所に、いまどきの都市部にはめずらしく、古い平家が三軒隣りあっていた。今月の半ばごろから、取り壊しが着々と進んでいる。両端は長いこと空き家となっており、中央の、最後の住人は春に亡くなった。当時、私は前職の研修で県外に出ており、外泊の…