ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

女体

このごろようやく、人称代名詞「she/her」を引き受けてもかまわないと思いはじめた。きっかけは定かでないけれど、たぶん襟足を刈り上げたあとから。 私は、人生の大部分において、自身のジェンダーアイデンティティを決めかねていた。小学生のころにはすで…

人生は選べない。私が生殖を望まない最大の根拠は、おそらくこの感覚にある。生まれてしまったからには、主体的に、意欲的に生きのびたい。そう願いつづけ、足掻いてもなお、「人生は選べない」の一文は、みずからに押した烙印のごとく脳裏に焼き付いている…

プロトコル

パートナーと一致することが望ましい条件のうち、どうやら私がもっとも重視しているらしいものは、価値観でも性格でもなく、通信プロトコルだ。プロトコルの一致はあくまで対等な関係を築くための必要条件であり、十分条件たりえないけれど。 私と最愛の宇宙…

社風と権利意識

退職したい理由の第三位くらいに、「社風に共鳴できない」というのが挙げられる。もっと上のほうには、生活が苦しいというのと、技術的な成長が望めないというのがある。さいわいなことに、薄給より耐えがたかった国籍差別の「冗談」は、このごろ耳に入って…

猫と暮らすということ

猫のある暮らしのすばらしさについては古来語りつくされているようだから、あえて猫を飼うデメリットについて書く。 猫は(少なくとも私の生まれた家に住む二匹は)、そこらじゅうで爪を研ぎ、口に入るものは齧り、倒したり落としたりできるものはそのように…