ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

きらい

「この人、私のこと好きじゃん」と、驚嘆させられる場面が少なくない。これは、私が魅力的な人格を備えているといううぬぼれの表明ではない。自己認識とのずれに驚く、という程度の意味だ。 たとえば、こちらの側では「あれほどの無礼を働いたのだから、もう…

誕生日おめでとう

五月七日。二六回目の誕生日を迎え、二五歳になった。きのう「一日早いけれど」と職場の人がくれた焼き菓子や、日付が変わってすぐに届いた友人からのメッセージが、私にそのことを知らせる。周囲から教えてもらうまですっかり忘れているものだから、二六回…

ひとり暮らしの次に

新年度がはじまる。ってことは、妹が会社員をしはじめてまるまる一年経ったんだ。妹はすごい。早寝早起きで、帰宅後さっと入浴できて、あと洗濯が好きらしい。しかも、会社をやめたことがない。一年だよ。一年は長いよ。自身に適した就職先をたったいちどの…

光の糸

会わない人のことは忘れるいっぽうだ。高校以前の友人は、数えるほどしかない。打算的に選別を試みているとか、過去を清算しようとつとめているとかいうわけではなくて、たんに記憶領域が貧しいのである。顔と名がおぼろげになるのと、声やしぐさが輪郭を失…

映画館にはひとりで

今月は自室で映画を四本観た。『お嬢さん』、『コンテイジョン』、『パラサイト 半地下の家族』、『ゆれる人魚』。『お嬢さん』以外は、最愛の宇宙人が「おもしろかったよ」と言っていたのを思い出して探してきた。 おもしろかったよ。でも、おもしろいだけ…